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Q
白内障とはどのような病気ですか?
A
白内障とは、眼の中にある水晶体という器官が白く濁る病気です。
カメラのレンズが曇って写真がうまく写らないのと同じで、白内障になるとものが霞んで見えることになります。
水晶体の濁りは少しずつゆっくり進んでいきますが、一度濁った水晶体は元通り透明にはなりません。
尚、白内障の目薬は白内障が進むスピードを少し遅らせるという効き目しかありません。
現在のところ白内障治療には濁った水晶体を手術により取り除き、代わりに人工の水晶体(眼内レンズ)を入れる方法しかありません。
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Q
白内障手術について教えてください。
A
白内障手術とは、眼球に2.5ミリ程度切開を加え、そこから濁った水晶体を取り除き、代わりに人工レンズ(眼内レンズ)に置き換えてしまう手術です。
麻酔は目だけにかけますので、意識はあります。 手術時間は20分程度です。 術後は、院内にて少しお休みいただいた後にお帰り頂けます。
※白内障をあまり放置しすぎると手術の難易度があがり手術時間が長くなったり、 手術による合併症も生じやすくなります。
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Q
白内障の日帰り手術後の通院は必要ですか?
A
術翌日、2または3日目は必ず、その後は1週間後・3週間後・1ヶ月後と、受診していただく間隔は延ばしていきますが、定期診察は必要です。
(経過により変わることが あります)
尚、術後は2~3ケ月前後点眼が必要で、メガネをあわすのも1~2ヶ月後になります。
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Q
白内障手術直後の生活に支障はありますか?
A
簡単な家事や事務程度でしたら手術翌日からでも可能です。
激しいスポーツ、飲酒、旅行、洗顔、洗髪などは医師に確認して下さい。
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Q
白内障の手術をした後、レンズはそのままですか?
A
はい、定期的な眼科検診は必要ですが、合併症などの発症がない限り、レンズを取り出すことはありません。ご安心下さい。
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Q
後発白内障とは何ですか?
A
手術してからしばらくはよく見えていても、何カ月か何年かしてから、また濁りが出てきてしまうことがあります。これを後発白内障といいます。
これは、手術の時に残しておいた、水晶体の袋の後ろの部分(後嚢といいます)が濁ってくるものです。
後発白内障の場合、当院では再度手術をするのではなく、レーザーで濁りを取り除くことをしています。
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Q
緑内障とはどのような病気ですか?
A
緑内障は視神経が痛み、視野が欠けてくる病気です。
かなり進行しないと視野欠損は自覚できません。
また残念ながら治すことが出来ない病気です。
しかし眼圧を下げることで進行をゆっくりさせることは出来ます。
つまり早期発見・早期治療が重要となります。
緑内障の発見には、眼圧検査ではなく、眼科医による眼底検査が不可欠です。
40歳を過ぎましたら眼科での定期的検診をお勧めします。
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Q
緑内障の症状にはどのようなものがありますか?
A
緑内障の多くは、何の自覚症状もないままゆっくりと進行していきます。
進行が始まっていても、特に痛みを感じるわけではありません。
しかし、その間にも視神経は少しずつ損傷をうけ、視野は欠けていってしまいます。
緑内障は白内障と同じく、年齢が高くなるほど発症のリスクが高まります。
40歳を過ぎましたら、眼科での定期的検診をお勧めします。
※急性緑内障の場合、急激に眼圧が上昇することにより、「目の痛み」「頭痛」「吐き気」などの激しい症状を起こします。
一刻を争う場合がありますので、この「急性緑内障」の発作が起きた場合はすぐに病院での治療(眼圧を下げる)が必要です。
また眼が疲れやすい、夜間に光のまわりに色のついた輪がみえる、時々眼がかすむなどの症状がある方は急性発作の予備軍かもしれませんので、早めに眼科専門医の診察を受けてください。
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Q
緑内障の治療方法を教えてください。
A
緑内障の主な治療法は、毎日の点眼で常に眼圧を下げておくことです。
眼圧の下がりが悪いと、薬を変えたり点眼の種類が増えていきます。
あまり点眼の種類が増えるのは、煩わしいという方の為に、当院ではSLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)というレーザー治療も行っております。
これは、レーザーにより眼内の水(房水)の流れを良くし、眼圧を下げる治療法です。
レーザー治療なので、切開などせずに外来での治療が可能で、治療後すぐに普通の生活が可能です。
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Q
緑内障ですが、コンタクトレンズをしていると眼圧があがってしまいますか?
A
コンタクトレンズそのもので眼圧があがってしまうことはありません。
そのままお使いください。ただし、点眼薬がレンズに付着してしまったりしますので、ご使用に際しては、点眼薬の選択も含めて相談させていただきます。
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Q
糖尿病網膜症は何故起こるのですか?
A
糖尿病になりますと、血液中の糖分が多くなり、いわゆる血糖値が高くなります。
その状態が続くと血管の内側の壁に損傷が生じ、血管が破れてしまいます。
結果、網膜の細胞に酸素が供給できなくなり、さまざまな障害が起きてしまいます。